栽培スペース パキラ

メモ
おはよーございます
ケイジです
それでは後編です。
その時
母がもう帰って来ない事を悟った
ケイジは、
追いかけて来る先生に、
涙を、見られないように走って逃げた
その日ケイジは、学校には、戻らなかった
かーちゃんの馬鹿野郎
新しい靴なんか要らねーよ
一生懸命やってるのに……
良い子にして弟達の面倒だって
クリスマスだって運動会も授業参観もお年玉も、誕生日も、
全部我慢して一生懸命やってるのに…
かーちゃん!新しい靴なんか 要らねーよ
かーちゃんの馬鹿野郎
ひとしきり泣いて
その夕方
弟達に新しい靴を買い
ケイジは、家に戻った
昼間の学校の事と
新しい靴の金の出どころで、
酔った父に酷く怒られたが、
ケイジは、母の事は、決して言わなかった
そして何もかも嫌になったケイジは、
ボロボロの弟たちの靴と
水をあげず枯らしてしまった
母の残していった
思い出の三つ編みのパキラを
窓から投げ捨てた……
そんな小4の幼い時の記憶を、思い出しながら
ケイジは、目の前で、ほほえましく談笑する
敵と敵の母の本物の親子の会話に聴きながら
食卓に置かれた小さなパキラに
今度は、枯らさないようにと
そっと水をあげたのだった……
完











