サンセベリア ボンセレンシス 葉挿し

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メモ
確か、5月の風が強い日のことだった。
窓の外で激しい突風が吹き荒れた拍子に、バランスを崩したモンステラが大きな音を立てて倒れてしまった。
その重たい株の下敷きになったのが、お気に入りのサンセベリア・ボンセレンシスだった。
慌てて駆け寄ったものの、時すでに遅し。自慢の肉厚な葉は、無惨にも途中でポッキリと折れ曲がっていた。
ショックで呆然としながらも、私はハサミを手に取り、傷ついた断面を丁寧に切り整えた。せめてこの命を繋ぎたい一心で、用意した土にそっと挿木をした。
それから、2ヶ月。
じっと沈黙を保ち続ける土の表面を、祈るような気持ちで見守り続けてきた。
今日、意を決してそっと様子を確かめてみると、白い、瑞々しい根がしっかりと土を掴んでいるのが見えた。
「生きてる」
胸の奥がじんわりと熱くなる。ここまで力強く発根してくれたのなら、次はきっと、土の布団を押し上げて小さな子株が顔を覗かせてくれるはずだ。その新しい命の誕生を、私は今から心待ちにしている。